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中国当局 大胆発言作家の微博を削除

2014年07月12日

【新唐人2014年7月12日】大胆な発言で有名な中国の人気作家、李承鵬さんのミニブログ(微博)のフォロワーは数百万人に達します。7月7日、李さんのミニブログアカウントが突然削除されました。また、今まで発表した多くの文章や発言なども中国のネット上で姿を消しました。ネットユーザーによって大きい目、「大眼」と呼ばれている李さん。今回なぜ「目隠し」されてしまったのでしょうか。報道をご覧下さい。

 

李さんのミニブログ(微博)アカウントが7日、突然削除されました。李さんは今年2月に、当局にこんな言葉を投げかけました。

 

作家 李承鵬さん(音源 国際ラジオ「希望の声」)

「関連部門に聞きたいのですが、あなた達は正直な意見を言っただけの、1人の作家に対し、何がしたいのか」

 

数百万のフォロワーを有するミニブログ(微博)のアカウントが削除される前、李さんが指定した別のアカウントでは、彼の雑文集「世界中の人々は皆知っている」の未削除版が連載中でした。

 

北風さん

「『世界中の人々は皆知っている』はすでに中国で出版されています。その前 李さんは各地で、本のサイン会と販促会を行いましたが、当局から度重なる妨害を受けました。ネットに未削除版を連載したことが当局を怒らせたのかもしれません」

 

2013年1月に出版されたこの本には、中国の様々な時弊を鋭く描いた60あまりの雑文が収録されています。

 

李さんは本の中でこのように述べています。「話をするのは動物的本能である。真実を話す能力を失うと、おのずと多くの虚言が生まれる。虚言による収穫が出世と財を成すことになると、この国は虚言王国になるのだ。虚言はこの国を支える柱となるのである」

「ある国に言論の自由があるか否かは、権力者が批判に対し耳を傾けるあるいは容認できるかどうかにあるのではなく、彼らに反対意見を持つ人を懲罰する権利がないことにある」

 

李さんのアカウントが削除された原因について、ネットユーザーらは、本のタイトルが答えを出してくれていると考えます。

 

北風さん

「微博に対する粛清も去年8月からずっと行われています」

 

言論の自由が厳しく統制されている中、李さんへの抑圧は前からその兆しが見えていました。今年2月、政府系メディア「環球時報」傘下のミニブログ(微博)が、李さんが四川省で起訴された、やくざ絡みの企業家、劉漢とつながりがあるとほのめかしました。当時李さんは、デマを流していると環球時報を非難し、編集長の胡錫進(こ しゃくしん)に謝罪を求めました。その時、李さんはこのように言っています。

 

中国の作家 李承鵬さん

「『環球時報』は一貫して、人類の基本的な価値観を破壊しており、今回も非常に低レベルで、根拠もないものを並べて、私を陥れようとしている。彼らは報道のボトムラインを破壊しており、一般の人々に知ってほしいのは党メディアは常に嘘をついています」

 

今回、李承鵬のアカウントが削除されたあと、環球時報の胡錫進編集長はすぐ評論文を発表し、「急進的な自由派はボトムラインの意識を持たねばならない。憲法に違反する言論が中国で許されるとはあり得ない」批判しました。

 

北風さん

「当局が社会の有名人のリストを掌握しているとの噂が裏付けされました。『捕まえるべき者は捕まえて、アカウント削除すべき者は削除する』。環境時報は李さんのどの言論が憲法違反なのか指摘できません。しかし我々から見れば、憲法が徹底的に貫徹・実行されていないからこそ言論への抑圧が現れているのです」

 

李さんはかつて「この民族が言葉を失うのはしばらくの間だけであってほしい」と言いました。しかし、一党独裁の下で、言論の自由への扉は、本当に開かれるのでしょうか。多くの人は疑問を呈しています。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/07/09/a1121751.html (中国語) 

(翻訳/坂本 ナレーター/村上 映像編集/李)

 

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